檀信徒の先祖回向の道場で、本尊は丈六の阿弥陀如来
阿弥陀堂(あみだどう)は、昭和12年(1937)に延暦寺開創1150年を記念して建立されました。比叡山延暦寺の東塔地区の最も標高の高い場所にあり、先祖回向の道場として、参拝者が施主となって日々念仏回向が行われています。建築様式は大きさ方五間(柱間が五つの正方形)で、鎌倉初期の手法を凝らした純和様式がとられ、内部の彩色は藤原時代に模してあでやかで、殊に内陣天井廻りは美しい極彩色を施し、ご本尊は彫刻界の権威者、内藤光石氏によって彫られた、丈六の阿弥陀仏坐像が祀られています。また、阿弥陀堂の前には水琴窟ががあり、美しい響きを聞くことができます。