文殊楼(もんじゅろう)

icn
文殊楼(もんじゅろう)

慈覚大師円仁が中国五台山の文殊菩薩堂に倣って創建、大津市の指定文化財

文殊楼(もんじゅろう)は、比叡山延暦寺東塔惣堂分の根本中堂の正面東側の虚空蔵尾に位置する堂です。貞観6年(864)慈覚大師円仁が「常坐三昧」の修行(もっぱら坐禅を行う修行法で禅宗へと発展)を行なう道場として、唐留学時代に修行した五台山(文殊菩薩の聖地)の文殊菩薩堂に倣って創建しました。その後何度も焼失しましたが、現在の建物は寛文8年(1668)のもので、大津市の指定文化財となっています。現在も楼上には文殊菩薩がお祀りされていて、学芸上達や入試合格を祈願する人達の参詣が続いています。